無料でチャンスをくれるレーベルもありますが、今の時代、それは例外と言えます。
オーディションを開催している会社の多くが、メジャーデビューに必要な費用の個人負担を実費として別途請求していますし、そのことはメジャーデビュー目前になるまで何も言われないままというのが普通です。
本気でメジャーデビューを目指すのなら、いつ費用を請求されても良いように、今のうちからしっかり働いて貯金しておくか、費用が掛からないことを明記してあるレーベルを探すべきです。
メジャーでのリリースは実費だけでもかなりの額になりますが、CDのプレスひとつとっても、メジャークオリティの指定工場でプレスしなくてはなりませんし、ジャケットや盤面のデザインや写真もインディーズのようにはいきません。
カタログに載せる費用だけでもインディーズCDなら千枚プレスできてしまうくらいです。とにかく自主制作盤を作るときの予算は、全くメジャー予算の参考にすらならないくらい、多くの費用が必要となるのです。
ですから、売れるかどうかわからないCDに予算を掛けていれば音楽事務所など簡単に倒産してしまいます。この点についてはアーティストも良く理解しておく必要があるでしょう。